ゴッドハンド

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昨夜は結局座ったまま寝て、
明け方にやっと横になれた。

無駄なことがないのだとすれば、
これも意味があることだ。
有り難くゴッドハンドにお世話になることにした。

幸いキャンセル待ちに早く声をかけて頂いた。
頸椎を1箇所ずつ押さえてかなりの圧を加えていく。
なんて怖い作業だろう。
けれどゴッドハンドは淀みない。

私は怖がりだから、
緊張してすぐに肩が盛り上がるらしい。
もっと力を抜いてと、ゴッドハンド。
お任せするしかない。

まな板の上の魚をおろしていくような、
確実な手順で正しい位置に整体していく。
ヒィ〜フェ〜と叫びながら、
すごいなぁ…と思う。

ゴッドハンドたる所以は、
圧を加えている時は、
かなりの痛みを感じて叫ぶのだが、
施術が終わるとなんともないのだ。
張り返しがくることもない。

棒を飲んだような首が少しは回るようになった。
ひと息つく。

施術中、痛みを逸らすためにゴッドハンドが声をかけてくれる。
今日は何をするんですか?

しかめ面をしながら私が叫ぶ
だんしゃりぃ〜
だーんーしゃり〜

そうだ、次は断捨離だ!