子ども達の感覚をただ大切にする

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大切なあなたへ

子どもが大人の理解できるもの
もっと言えば褒められやすいもの
もっともっと言えばコンクールの賞を取るとか
そういった状態になりやすいもの

それだけを目指してしまうと
表現者の迷子になってしまいます
大切な作品の価値を
自己表現という自分の人生を
他者の反応を基準にしてしまうから

それはとても怖いことで
本人の持っている未来地図は
その時点でクローゼットの奥に仕舞われて
鍵をかけられ
地図を持っていることすら忘れてしまいます。

そして頑張っても頑張っても認められないと
描いたり作ったりすることに
価値がないと思い込んでしまいます
それはただエネルギーの消耗に
繋がるのです

けれどもちろんそんなことはなくて
むしろ評価されない方が
人の目を気にすることなく
やりたいことを好きなようにやるわと
続けて行った先にこそ
その人の未来へつながる
ブレイクスルーがあるのだと
長年の指導を通して感じています

子ども達の混沌とした感覚を大切にして
偶有性の海から何が隆起してくるのか
見守るのが大切なのですが
そういったことが苦手なのは
大人のせいではないのです。

自分も同じように育てられたから。
「そんなことやって、何の意味があるの?」
「それは何か価値のあることなの?」
「合格できなきゃ意味がない」
「賞がもらえないなら描いてもムダ」
そんなことを言われているうちに
それが本当だと思い込んで
次の世代にリレーしてしまうのです。

だから大人も子どもも
誰に認められなくても
好きなことをすきなようにして
生きていいんだ。
そう心から理解する必要があるのです。

私は待っています
あなたが心の扉を開けて
人の目なんて気にせずに
思い切って飛ぶことを 

あなたが自信を持って好きなことで
自分も人も幸せにする瞬間を 

だってあなたと一緒に歩きたい 

あなたはあなたのままで良いのです

とても素敵なあなたと一緒に

この星を楽しみたい 

ずっとずっと大切に思っています
大好きなあなたへ 

小鳥遊樹